今日は、長浜周辺の雪見ウオークを行いました。
おりしも大荒れの天気。
大雪に加え強風が吹き、京都駅から乗った敦賀行きの「湖西レジャー号」は95分もの遅れで京都駅を出発し、しかも近江今津で運転打ち切り。(>_<)
それでも湖西を通って最初の目的地の近江塩津までは何とか行けましたが、湖西を走る特急サンダーバードなどが悪天候を避けて湖東の琵琶湖線を通り始めたため、午後からは琵琶湖線が大混乱しました。


本日のウオーキング歩数、22,318歩。

2008年2月24日(日)




この日は京都駅南部でも積雪。
往路で停車したJR奈良線の桃山駅の外にも雪景色が広がります。



京都駅構内の雪化粧した線路。
電車の車窓から見ると東福寺駅付近では3cmほどの積雪がありました。
宇治の積雪は1cm程でしたので京都市内の方が積雪は多いようです。



京都駅に95分遅れで着いた敦賀行きの「湖西レジャー号」に乗車。
普段は無雪地帯である堅田付近の風景。
凄い雪です。
この後通った近江高島駅では積雪がおよそ25cmで、湖西の駅では最高の積雪量でした。
しかし、近江高島から北上するにしたがって積雪は増えるどころか逆に少なくなってきました。



近江今津駅に着いた時点で「湖西レジャー号」は運転打ち切り。
遅れが大きいため、敦賀行きの電車が発車する時間帯に近江今津に到着したためです。
近江今津で敦賀行きの普通電車に乗り換え。
間もなく近江塩津駅に着きます。



近江塩津駅着。
駅付近で昼食を摂りたかったのですが、残念ながら店がありません。
電車に乗っている時にはずっと激しく吹雪いていたのですが、近江塩津に着いた時点で青空が!
しかし風が強く体感温度はかなり低め。



駅舎北側の屋根から落ちた雪。
半端な量ではありません。



駅ホームへ。
長浜を目指しますので琵琶湖線を南進するため、近江塩津駅の細長いホームで電車を待っていると、特急「しらさぎ」と思われる特急が高速で通過。
写真では特急は停まっているようにも見えますが実際には時速130km程のスピードが出ています。
写真を撮っていると怖いほどの迫力。



到着したこの電車は近江塩津止まり。
しかしダイヤが混乱しているので、いったん車庫入れしてから私達が待っているホームへ運行してきて米原行きの列車になるという放送がありました。
ところが一向に電車が動く気配がありません。
観察すると、いったん車庫入れしてからホームを変えるはずの電車に小学校低学年ほどの子どもを連れた男が降車を拒否。
30分ほども男と車掌・駅員との押し問答がありましたが男は全く動く気配なし。
子どもは退屈して電車を出たり入ったりしているのに、男は子どもを呼び寄せて席に座らせます。
ホームで震えながらその様子を見ている乗客からは「子連れなのに。子どもの教育上最低の行動だ。」などとの声が上がります。
私も「警察を呼んだらいいのに」と思ったんですが、結局電車は車庫入れされず「米原行きの出発ホームを変更します。」との放送があり男が乗ったままの電車があるホームへ50人程が移動する羽目に。
男が嫌だったので男のいない車両に乗ったのに、なぜか通路の反対側の席にその男が。(;一_一)



近江塩津駅の建物に大きなツララが。
ただ、屋根に積もった雪はどんどん溶けて水滴がポタポタと落ちていました。
強烈な冬型の気圧配置のはずなのに気温は高め。



近江塩津駅発・米原行きの臨時列車内で、通路を挟んで隣り合わせになった「車庫に入る電車から降りずに電車の運行を妨害した男」を観察。
子どもが「線路の横に立っている黄色い三角の旗は何?」とおそらく父親と思われるその男に質問しても、男は無言で時刻表を眺めるだけ。
子どもがかわいそうだなって心から思いました。
長浜駅着。
長浜駅にある「子ども歌舞伎」のステンドグラスを眺めながら階段を下ります。



大通寺(長浜御坊)表参道入り口に立つ「お花きつね」の像。
子どもが見たら泣き出しそうになるのではないかと思うような、何ともユニークな像です。



とってもいい感じの大通寺表参道。
昼食は表参道脇のお店でいただきました。
このお店ではありませんが。(^_^;)



大通寺が舞台の「おはなぎつね」という伝承話があり、それにちなんで表参道ではキツネがモチーフになっているんだそうです。
このお店の看板も、その伝承話にちなんだもの。



「お花さんのおはなし」と書かれた音声説明装置。
「急ぎ去れ 彼も親あり花狐」とも刻まれています。
ボタンを押しても音声が出ないので「故障かな?」と思いここを離れようとすると、話が始まりました。
寒いのに加え話が長かったので説明はあまり頭に入りませんでした。
いい季節に来た時に、再度しっかりと聴こうと思います。



音声説明装置の上にある絵。
お花きつねにちなんだ絵のようです。



音声説明装置は、この川に架かる橋の北詰にあります。



橋の欄干。
ここにも「お花きつね」がデザインされています。



表参道脇のお店では雪国らしいものも売られていました。



これもおそらく「お花きつね」にちなんだもの。



立体的な「お花きつね」の飾り。



大通寺境内へ。
また雪が激しく降ってきました。



大通寺山門にはなぜかロープが張られていました。
よく見ると瓦片が。
ロープ前で止まって思案していると、表参道商店街から人が走ってきて「山門の真ん中辺りの瓦が落下しました。危ないのでロープの真ん中を通らず端を乗り越えて境内に入ってください。」と教えてくださいました。



御坊では「馬酔木展」が開催されていました。
見たかったんですが、激しい雪でこの渡り廊下が濡れて滑り易くなっているためこの日の開催はないとのことでした。



寒風に吹かれる販売用の馬酔木。



御坊を後にし長浜散策へ。
名水がありました。
説明を読むとかなり価値ある水のようです。



これがその名水。
飲んでみて、そのおいしさに驚きました。
手で汲んで何回も飲みました。



長浜は本当に素敵な場所。



小ぶりなカマクラを発見。 
道路はきれいに除雪されています。



北国街道の長浜にある武者隠れ道。
数多くある旧街道の中でも、このような隠れ道があるのは ここ北国街道のみ。
すわ!隠れた武者を発見。
足元が冷たそう。(^_^;)



黒壁ガラス体験教室。



長浜駅まで戻ってきましたが、何と!駅構内にSLが。
駅近くなどあちこちでカメラを構える人がいましたが、そのわけがやっと分かりました。
今日はSL「北びわこ号」が走る日だったようです。
長浜駅構内へ入って間近で「北びわこ号」を写したかったのですが聞こえてくる駅の放送では「北びわこ号は間もなく発車します」とのこと。
駅構内へ入ってシャッターチャンスを逃してはいけないので、北びわこ号を見つけたこの場所でSL「北びわこ号」をウオッチ。



「これなら駅構内へ向かっていても十分に間に合ったな。」と思うほど長い時間待っていたら、やっとこさ「北びわこ号」が出発。
こんなに時間があるのだったら駅構内へ入ればよかった。(T_T)
私が写真を撮ろうとして待っているこの場所へ、息せき切って夫婦連れが走ってきてカメラを構えました。
「発車ですね。」と私が声をかけると、「本当ですね。まだ米原を出発していないと聞いていたのに。」って。
ダイヤの乱れがSLの運行にも影響を与えているようです。



激しく雪が降る目の前を「北びわこ号」が近づきます。



「北びわこ号」が目の前を通過。



迫力あるSL。
私が普通に国鉄を利用してSLの存在を実感したのは高校卒業記念の一人旅。
山陰方面から、海を越えない範囲の西日本をぐるりと一周して旅した時のこと。
トンネルに入ると、乗客はあわてて窓を閉めたものです。
そうしないと客室に黒い煙が容赦なく入ってくるため。



遠ざかるSL。
この風景を見て思いだしたのは阪神淡路大震災のこと。
高校の卒業旅行では夜行のSLに乗車。
その列車が出発する時の揺れの感覚は阪神淡路大震災の揺れとほとんど同じだと私は感じました。
阪神淡路大震災の日、私は激しいガタガタとした揺れを感じた直後に「汽車が出発したのかな!?」と瞬間的に夢?を見た後に目を覚ましたことを思い出しました。



盆梅展が開催されている慶雲閣へ。



1月12日に夫婦で来た盆梅展。
その際に紅白2本のシダレ梅の木を購入。
その時に買った木と比べると、やや弱弱しい苗が多いように感じました。
盆梅展の開始直後に訪れた方が、ひよっとしていい苗が買えるかも?!



慶雲閣内の力士像。



力士像についての説明。



慶雲閣前の長浜交通スクエア。



交通スクエア東側の踏み切り。
普段はとってものんびりした踏切なのに、この時には上下8本もの列車が連続して通過し その間は「開かずの踏切」状態に。
盆梅展の客でごったがえす踏切待ちの人波から、「田舎やからこんなんなのやろか。」って声が上がったので、私はその声の主に「今日は強風と大雪でダイヤがガタガタになっています。何時間も遅れて運行されている電車もあるので、それで影響が及んでいるんだと思いますよ。」と声をかけました。



どんどん列車が通過。



やっと踏切が開いたので踏切を渡り始めると、半分も渡らないうちに早くもまた「カンカン」と音がしてきました。
それでも何とか踏切を渡りきりました。
地酒が飲めるお店の前通過。
すごくいい天気になってきました。



地ビールのお店前通過。



長浜の中でも私が特に好きな場所のひとつがこの辺り。



この店の地ビール。
いつかは必ず飲んでみようと思います。



船板張りの倉庫。
この船板の利用は単なる材木のリユースにとどまりません。
長年水に浸っていて陸に上がった船板を徹底的に乾燥させると、その吸湿力と保水力は抜群なのです。




もう一枚。
船板は、その吸水力と共に空気が乾燥した時に大量の湿気の放出が可能なことが特徴。
だから船板は屋外ではなく屋内の利用の方が、その効果はより大きいことに。



「子ども歌舞伎」の像を発見。



何気なく見上げた料亭の庭の木。
庭には凄い量の土砂と言うか岩のようなものがあり、そこに松などの木が生えています。



ダイヤが乱れている上、今日は早く帰宅しなくてはなりません。
あと1時間ほどで帰路につく必要があります。
そこで、長浜から北国街道を通って田村まで行き、田村から帰路につくことに。
雪をかぶった伊吹山を見ながら南進開始。



天満宮。
犬塚を見たいので参拝します。



不思議な言い伝えがある境内の犬塚。



犬塚の言い伝え。



良畴寺(りょうちゅうじ)の「長浜びわこ大仏」。
小さく見えますが、高さは28メートルもあります。
平成7年完成のこの大仏は2代目で、初代大仏は昭和12年に建てられましたが老朽化のため建て替えられました。



保存樹「さいかち」。
この辺りの下坂浜は、昔は「浜村」あるいは「さいかち浜」と呼ばれていました。
「さいかち」の樹はこの辺りから彦根付近まで数多く植えられていましたが、あまり見かけない珍しい樹なので街道を行く旅人の目を楽しませていたそうです。
織田信長の天下統一を妨げようとする浅井長政が信長と激しく対立した時代のこと。
湖北10ヶ寺の真宗門徒は、厚い信仰心で団結した一向一揆の勢力として大きな力を持っていました。
1571年に本願寺の指令により浅井側についた真宗門徒達は、戦のプロである軍勢を向こうにまわしての戦いを始めます。
しかし、数こそ多かったものの戦の素人である門徒達は信長方の秀吉軍勢などに次第に打ち破られ、敵対した門徒達の皆殺しを画策する秀吉の軍勢に対しジリジリと後退し ついには今浜(今の長浜)へ向けて敗走し始めました。
秀吉は自軍の一部を先まわりさせ、今浜への退路を寸断。
逃げ道を失った門徒達は、ここ「さいかち浜」で最後の戦いを挑みますが完膚なまでに敗れ、戦いでかろうじて生き残った人々は信長の軍勢に追われて次々に湖の中に飛び込みました。
そして一部を除き、多くの人達が力尽きて冷たい湖底へと沈んでいったのです。
そんな彼らの心意気に触れ、そして悲しい歴史を知ることができたのは今回のウオークのおかげ。
この樹を見ていると、「過去の歴史の一コマのひとつ」とは私には決して思えません。
なぜか真宗門徒の人々の息遣いが感じられるような、そんな気さえしてくるのです。
今回のウオークがきっかけとなって紐解いた歴史で「石山本願寺」という言葉を知り、大阪城の中にあるというその「石山本願寺」の跡地にも行ってみたいなって思います。






さいかち浜近くにある集会所。
名前がとっても素敵。



琵琶湖岸へ。
昔の琵琶湖の水位は現在よりもかなり高かったとされています。



ここ最近は琵琶湖岸を歩くことが極めて多いのですが、湖東ではあまり琵琶湖を直接見る機会がありませんでした。



大荒れの天気の日。
激しく雪が降って、時おり快晴に。
そしてまた降ったり、青空が見えたり。
その繰り返し。



下浜坂で橋を渡ります。



長浜びわこ大仏遠景。



北陸本線の踏み切りへ。
列車通過。



石造旧北国街道々標。



道標の説明。



貴重な道標。



伊吹山は雲がかかって見えませんが、美しく雪化粧した南側の山はくっきりと見えています。



伊吹山を覆っていた雲が晴れ始めました。



伊吹山をズーム。
私のデジカメは光学3倍ズーム。
3倍ズームってのは写すものの大きさが3倍になるのではなく、どうやら縦・横がそれぞれ3倍になるようです。
ということは、ズームなしの時の9倍の大きさで撮影できるのですね。
そのことを私ま今まで知りませんでした。(^_^;)



北国街道から離れ北陸本線東側の線路沿いの道へ。



特急通過。
悪天候のため普段は湖西を走るサンダーバードもこの日は湖東を走っています。
だから、この特急が「サンダーバード」なのか「しらさぎ」なのか分かりません。
両方とも同じ車両が使われているからです。



長浜バイオ大学が見えてきました。



長浜バイオ大学。
北陸本線・田村駅前にあります。



滋賀県立長浜ドーム。
ここを写すといつも光線の状態がよくありません。
ここ長浜ドームには別棟で宿泊棟があり、ツインでバストイレ付きの洋室が一人6,375円で宿泊することができます。



田村駅構内へ。
何たる偶然!
長浜駅から北に向けて出発する姿を見送った「SL北びわこ号」が帰ってきたのに遭遇。



轟音をたてながら高速で北びわこ号が通過。



北上する時には力強く客車を引っ張っていたSLは、帰路では電車に引かれながら後向けに最後尾を進んでいます。



田村駅構内には北びわこ号のこんな宣伝看板が。



米原駅に停車中の特急(しらさぎ?orサンダーバード?)
田村駅から「網干行き」の新快速に乗ったのに、ここ米原駅で運転打ち切り。
網干行きの新快速だった車両は、米原駅から長浜行きの電車になるようです。
今日は最後の最後までダイヤの乱れに付きあわされました。
せっかく新快速に乗ったのですが、ダイヤの変更で米原から京都までは各停で帰ることに。(T_T)








琵琶湖周辺、時に北琵琶湖は極めて魅力的。
ウオークによる琵琶湖一周を果たした後も、北琵琶湖へは頻繁に来ることになることだと思います。



ホームに戻る










































inserted by FC2 system